ポイント3

Eタリフで料金更新や取引先との契約更新を効率化

スキューバダイビング会社を運営していると、ツアー価格は定期的に変更しなくてはいけません。物価が変わったり、利用しているダイビングセンターや漁船の料金が変わったり、器材を入れ替えたので減価償却のために、料金を値上げしたり。自社サイトだけで完結しているならば、作業量も少なく済みますが、旅行会社や予約サイトなどと提携していると取引量で価格を変えていることもありますよね。
ダイビングショップの営業担当は毎年料金更新の度に、資料を作り直して、提携先と連絡を取り、時には交渉に応じたりしています。Eタリフは料金更新に関わる事務作業の時間を減らすことに貢献します。

紙やエクセルから脱却する

料金更新の際に、エクセルで毎年料金表を作り直したり、紙に印刷して提携先に郵送で送り契約更新を行うことをしていませんか?スキューバダイビングは潜る本数や行くポイントで料金が異なっていたり、レンタル品が多く、一般的な観光ツアーに比べて料金形態が複雑です。複雑な料金をシステムで管理しないと、ミスが発生して、損失が生まれる原因になります。自社以外の企業にも卸しているならば、尚更、紙やエクセルをやめて、デジタル化がおすすめです。

販売価格、卸価格をシステム内に設定する

ファンダイビングの基本料金や、追加ダイビングにかかる料金、エンリッドエアーオプションの料金など、細かいところまでNutmegシステムに登録可能。販売価格と卸価格を設定し、その料金の適用期間を決めておけば、システムが間違えることなく常に正しい料金でお客様へ販売し、卸価格を記録し続けます。ダイビングセンターに支払い料金があるのに、間違った料金で計算していたために、信頼を失うようなことは避けなくてはなりません。予約システムへのEタリフ登録でこういったトラブルは回避できます。

販売価格の設定

体験ダイビング、ファンダイビング、ライセンス取得コース、レンタル品など価格付けできるものは一斉に登録可能です。オプションは登録数に制限なく、いくらでも追加ができます。

卸価格の設定

自社で100%完結していれば卸価格はありません。逆に、一部施設を利用させてもらっていたり、他企業に販売委託をしているときには卸価格を設定しておきます。提携先には、「販売価格ー卸価格」の差額を支払い、ダイビングショップには「販売価格」が支払われます。※Nutmeg利用料金として、販売価格の3.0%が発生します。

適用期限の設定

Eタリフの適用期限を自由に決めることができます。適用期限外はカレンダー表示がされなくなるため、予約受付がストップします。適用期限を細かく分けて、閑散期と繁忙期の料金を変えることもできます。

設定変更や編集も簡単

Eタリフの期間中に、やむを得ず料金が変わっても大丈夫です。管理画面から販売価格や卸価格は簡単に編集が可能です。取引先が多いときには、一括で卸価格(コミッション率)を編集することもできます。上書きで簡単に編集するか、記録を残すために新しく価格設定を行うなど、お好みの方法で編集していただけます。

価格を変更する

期間中でも、燃油代の高騰や、器材・ダイビングセンターの思わぬ値上げがあるかもしれません。価格変更はもちろん管理画面からいつでも修正が可能です。

既存予約への影響を配慮

期間中に料金変更を行っても、既存予約は旧料金が適用された状態で残ります。お客様に、勝手に変更後の料金が課金/返金されることはありません。必要に応じて、お客様にコンタクトを取り対応をしていただきます。

コミッション率の一括編集

取引先が多く、同じ卸価格でお願いしている場合には、一括編集が可能です。取引先毎のコミッション率を正しく更新しておけば、請求書を作成する際に正しい金額で請求することができ、信頼関係が継続されます。

エクセルやPDF出力も可能

登録したEタリフは、必要に応じてエクセルやPDFとして出力もできます。取引先がエクセルでの送付を希望している際などに役立ちます。正式な契約書を紙で取り交わす際に、補足資料として印刷して提出するなど、シーンに応じてお使いください。

エクセル出力・加工

Nutmegのシステムに入力したEタリフが間違っていないか、ダブルチェックを行う際には、エクセルで出力をすると分かりやすくおすすめです。過去のEタリフデータはエクセルで保管しておくのもいいでしょう。CSVフォーマットへの変更も可能です。

PDF出力・印刷

取引先にEタリフを送る際には、エクセルよりもPDFがおすすめです。PDFは基本的に閲覧専用のため、参照する側は見やすく、パソコンやスマートフォン、タブレット端末でも綺麗に映ります。エクセルはインストールされていない場合があります。

契約書の補完利用として

ダイビングツアーの販売を第三書と契約する際には、Eタリフも合わせて提出することがあります。わざわざ契約ごとに作り直す必要がないので、スピーディーに契約を進めることができます。

取引先別のEタリフ(料金表)をセットする

例えば、これまで取引先A社、B社、C社とそれぞれにエクセルで価格表を作成して、パソコンのローカルフォルダやクラウドで管理して、1年ごとにまた更新を行うということを繰り返していないでしょうか?
取引先は減ることよりも増えることの方が多いもの。できれば、Eタリフの作成・更新にかける労力は減らしたところです。
Nutmegでは取引先別のEタリフを一覧表示して、編集ができるので、管理にかける時間を大幅に短縮することができます。

アカウント・商品単位でEタリフ設定

取引先と一口に言っても、販売量や付き合いの長さなど様々です。ダイビングツアーをよりたくさん販売してくれているから、良い卸価格を出していたり、逆に、まだ契約して日が浅い提携先とは、所定の卸価格でスタートすることもあると思います。
契約アカウント毎に異なる料金で登録するのはもちろん、商品毎に価格を変えることもできます。例えば、ファンダイビングに強い提携先、体験ダイビングに強い提携先で、商品毎に卸価格を変えて、販売促進のモチベーションをあげてもらい、より高い売上を目指すことも可能です。

アカウント毎に設定

契約アカウント別に卸価格を設定するのが最もオーソドックスな方法です。「予約検索」では取引先別に予約履歴を呼び出すことができるので、実際の販売量を確認して、最適な卸売のレビューを行うこともできます。

商品毎に設定

卸価格は商品単位で変えることができます。例えば、季節限定のダイビングツアーの集客を優先するために、通期のツアーよりも良い卸価格を設定し、取引先と商談を行い、積極的に販売協力してもらうこともできるでしょう。

一覧を表示しファイル出力

取引先毎にEタリフの設定状況を一覧表示したり、CSVまたはPDFで出力することができます。商談中に急に一覧を確認したいときや、契約更新時に活用できます。

過去から現在までの価格変動履歴を参照できる

Eタリフの設定がオンラインで簡単にできたとしても、今現在の価格しか参照できないと不便に感じることもあります。取引先からの請求書と一致しないときや、過去の卸価格からの推移を見たいときに、データを探していると時間がかかってしまいます。
Nutmegシステムには適用期限が過ぎた過去のEタリフの記録が残るため、振り返りを行う際に便利です。

現在のEタリフを表示

デフォルトでは現時点で有効なEタリフを表示します。例えば、取引先との商談中に、各社の設定価格をすぐに参照したいときなどにも使えます。

過去の設定料金を表示

過去に設定した取引先毎のEタリフをクリック一つで呼び出すことができます。売上効果のレビューや契約更新時の振り返りとして活用します。

商品タグでの検索

もし掲載しているダイビングツアー数が多いなら、タグを活用しましょう。#シャークダイブ のようにお好みのタグを商品に付けておけば、より直観的に検索を行えます。タグで商品を呼びだして、各取引先のEタリフを参照すれば、急ぎで料金を参照したいときなどに便利です。

Eタリフの登録情報をベースに請求書を自動作成

取引先でも自社のダイビングツアーを販売してもらっているということは、請求書の発行業務が発生します。Eタリフに登録された料金をシステムが参照して、請求書を作成するので人為的なミスが起こりません。面倒な経理の事務作業を短縮することができます。

Eタリフと請求書が自動連係

取引先別のEタリフを登録すると、料金管理が楽になるだけでなく、経理の仕事の効率化にも繋がります。
Nutmegには請求書自動作成機能が付いており、この自動計算に使う料金はEタリフと紐づいています。これまで、手動でお客様からの申込内容から計算して発行していた請求書の作成は、ほんの数秒で完了します。

Eタリフとの連動

Eタリフに登録すると、後はシステムが予約内容から正確に計算した請求書を、ダイビングショップが決めたタイミングで作成してくれます。Eタリフの登録誤りも考慮して、念のためスタッフがダブルチェックだけ行えばよく、毎月のルーティンワークを大きく減少させることができるでしょう。

後から金額調整も可能

ダイビングツアーの当日に、取引先のお客様が追加レンタルをされることもあります。新型コロナウイルス感染防止として、現金での受け取りをやめ、事後精算で対応しているときなどには、お客様に同意を取っておき、請求書の料金を事後調整することができます。同様に、2本ダイビングから1本ダイビングへ変更して返金が発生した場合に、事後調整で取引先への請求を減らすこともできます。

取引先登録制限なし

Nutmegベーシックプランであっても、請求書機能に制限はありません。登録制限なく、何百、何千の取引先があっても、登録が可能です。取引先を増やしたいけどこれ以上事務作業を抱えたくないとお考えであれば、システムによる自動化はとても嬉しい機能ですね。

取引先毎に請求日や期間を個別設定

請求書を発行して、送付するタイミングはできるだけ1回に絞りたいものですが、現実はその通りにはいかないこともありますよね。取引先の条件を優先し、先方に合わせたタイミングで請求書を発行しなくてはならないことも旅行業界では多いはず。A社は何日、B社は何日、と手動管理していてはいつか払い忘れが起きてしまうかもしれません。また、スタッフの退職などで運用が崩れてしまうことも考えられます。
請求書の発行日や、毎月何回発行するかといったルールを取引先毎に設定できるので、余計な管理に頭を悩ませる必要がなくなります。

発行回数の設定

毎月何回請求書を作るのかを設定します。毎月14日と30日に発行しなくてはならない場合には、月「2回」と設定します。最大で1か月に4回まで分割できます。

締め日の設置

発行回数を決めたら、次は締め日の設定です。毎月何日を締め日とするのかを決めれば、そのタイミングで請求書が自動発行されます。

取引先毎に調整可能

デフォルトでは、全ての取引先に同じ請求日と締め日が設定されますが、個別要望に応えるために、取引先毎に変更することができます。例えば、同じ企業でも、支店ごとに変える使い方も可能です。

ロゴ付き請求書を発行

請求書にはダイビングショップのロゴを入れることができます。出来上がった請求書をPDFでダウンロードすれば、メールや印刷ですぐにお使いいただけるフォーマットになっています。

PDF出力

請求書はメールで取引先に送ることが多いため、PDFでの出力が可能です。

企業ロゴの設定

請求書の発行元を明確にし、美しく見せるためにロゴを登録しましょう。大切な請求書の顔になる部分ですので、NutmegスタッフがJpeg/Pngファイルを受け取り、調整した上で登録をします。

多言語切り替え

日本語以外で取引先担当者へ請求書を送付しなくてはならない場合でも安心。日英韓中国語の請求書に自動切換えが可能です。

まとめ

NutmegのEタリフ機能を使うと、自社サイト/取引先の基本料金やレンタル品に至るまで、細かい販売価格と卸価格の設定ができます。ダイビングは観光ツアーに比べて、料金が細かく、設定項目も多いため、その分請求書の料金計算の間違いも起こりやすいカテゴリです。Eタリフを毎年更新しておけば、その時の手間はかかりますが、以降1年間またはそれ以上の期間、請求書作成に至るまで多くの事務作業を減らすことができます。
これまで経理スタッフにお願いしていたルーティンワークがなくなれば、人件費も浮き、新しいダイビング器材の導入に使うこともできるかもしれません。

これら業務の効率化は、メインのダイビングツアーの品質を高めることにも繋がる、とても重要な改革ではないでしょうか。